屋根の色々な症状と原因

>> 谷銅板の穴あき
約10年程前より酸性雨による腐食の為、銅板の穴あきが多くなりました。 その為、現在はカラーステンの谷ドイが多く使われています。
>> 谷トタンのサビ
普通のトタンの耐用年数は約15年と言われています。 10年以内の錆止め塗装が必要です。

谷の出口の所では水が1列に集中しますので、1時間に30mm以上の雨ではオーバーフローしてしまいます。当社ではここに裏谷を入れて施工しています。

>> 寒割れ
吸水率が高いとこの様に寒割れ(凍害)が起きることがあります。
>> 塩害
雨に含まれる塩分及塩素イオンにより引き起こされます。硬い瓦がチョークを削った様に削れて行きます。
>> 野地板の劣化による陥没
約30年位前のベニヤの野地板では、湿気による劣化で、タルキに乗っていない列ではこの様に陥没が起きます。
>> 桟木の劣化による瓦のズレ

以前はコンパネの端材を利用し、桟木として使われていました。 これも湿気により強度がなくなり、瓦のズレを起こします。

>> フェルト劣化
薄いフェルト材では年数が経つとこの様になります。
>> ビニール系ルーフィング劣化
ビニール系のルーフィングでは経年変化により硬化して破れるものが多く、現在ではほとんど使われていません。
>> 台風による瓦の飛散
現在では防災瓦とステン釘で全数釘打ちされて飛ぶことが無くなりましたが、 昔は金融公庫の施工基準が5枚に1枚の釘打ちでしたので、九州の強い台風では飛ぶことも多かったのです。
>> 台風によるコロニアルの飛散

強い台風ではコロニアルもこの様に飛ぶ事もあります。

>> 地震による棟の壊れ
東日本の地震では軒並みこの様な被害が出ました。棟には耐震工法をお薦めします。
>> コロニアル塗装時の注意点
コロニアルを塗装するとこのように塗膜により継ぎ目が塞がれ、その結果雨漏りを起こします。塗装をしたら縁切りが必要です。
>> 隅棟よりの雨漏り
寄棟では、四角い瓦を三角に切って使う為、漏り易くなります。施工上の問題もありますが、切妻ではほとんど雨漏りはありません。また天井裏の熱気、湿気の面からも家を作る時は切妻屋根にしたほうがいいでしょう。
>> 釘のサビによる瓦の割れ
現在はステンのスクリュー釘が使われていますが、以前は、亜鉛メッキ釘を使った所がありました。 これは鉄釘の亜鉛メッキなので、中身の鉄がサビて膨張し、瓦を割る現象です。
>> 地震による瓦のズレ
下からではわかりませんが、福岡西方沖地震の影響は壁のヒビだけではありません。 屋根にもこの様な後遺症があるものです。
一言で雨漏りといっても、その原因には様々な要因が絡んでいます。 瓦のズレや劣化、それらの隙間から水が漏れていると思われがちですが実は雨どいの詰まりや壁のひび割れ、経年変化による副資材の劣化などが原因となっていることも少なくありません。 当社は瓦に関することはもちろんですが、そのような住宅の傷みや雨漏り解消に至るまで、あらゆる施工・サポートを行っております。 小さなことでも何かお悩みの際は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

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